口田南の家に見る、軒の魅力とリノベーション

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広島市で中古住宅リノベーションを手掛ける「おりいえ」です。

現在、絶賛リノベ中の口田南の戸建には、今の家ではなかなか見ることのできない立派な軒が備わっています。今回のブログでは、そんな軒の役割や、暮らしに与える影響、その魅力についてお伝えします。お付き合いください。

軒の美しさと機能性

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木造住宅の軒は、家の美しさと快適さを高めてくれます。とくに口田南の軒は、庭の自然とも調和し、外観にも落ち着いてどうどうとした品格をもたらしてくれています。夏は日差しを遮り、冬には低い位置の陽を室内に取り入れて、季節を通じて快適な環境を提供してくれるはずです。


さらに、軒の役割はそれだけではありません。雨や湿気から家の壁を守り、結果的に家の耐久性を高める効果もあるんです。

口田南の軒をご紹介

こんな立派な軒を持つ家は、今ではほとんど見かけません。しかし、古い中古住宅には、こうした軒がまだしっかり残っています。リノベーション途中ですがビフォーの軒をご紹介します。ご覧になってください。
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軒を取り入れるためのポイント

家の軒が深いということは、隣地との境界に十分な距離があることを示します。例えば、この口田南の敷地は約100坪(99.36坪)もあります。もし好立地にあったなら、この物件を見つけてもリノベーションは難しかったかでしょう。

何故なら、仮に土地坪単価50万円の地域であれば、土地代だけで5000万円かかり、そこにリノベーション費用が加わると、僕のビジネスモデルでは予算オーバーでした。


しかし、口田南という地域だからこそ、この家は「おりいえ」に来てくれたのです。そんなご縁を感じながら、丁寧にリノベーションを進めています。

最後に

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軒がもたらす暮らしは、決して「新しい」ものではありません。四季があり、雨の多い日本では、軒は昔から当たり前の存在でした。今はサイディングで雨を防ぐ家が多いですが、雨にさらされて汚れた壁の家を見かけることもありますよね。軒があれば、雨の日でも窓を開け、雨音を楽しみながらゆったりと過ごすことができるんです。これは、軒のない家では味わえない、日本ならではの風景です。


口田南のような堂々とした軒でなくても、普通に軒があれば、外観の美しさに加えて、日々の暮らしに安心感と心地よさが生まれます。


最後に、軒のある家は、特別な物件ではありません。敷地に少しゆとりのある中古住宅には、こうした軒が普通に備わっていることが多いのです。軒のある暮らしやリノベーションにご興味のある方は、工事途中でもご案内が可能ですので、どうぞお気軽にお声がけください!





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