新築主義から解放され中古住宅リノベーションの可能性を探る!

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広島市で中古住宅リノベーションを手掛ける「おりいえ」です。今日は少し硬いテーマのブログです。お付き合いいただければ嬉しいです。


住宅購入を考えるとき、多くの方は「新築住宅」を思い浮かべるでしょう。日本では新築が圧倒的な人気です。


しかし、国土交通省のデータが示すように、新築至上主義による住宅投資は、住宅の資産価値を大きく損なっています。中古住宅市場が成熟していないため、住宅は「消費財」として扱われ、土地にしか価値を見出さないという状況が続いているのです。


このブログでは、なぜ「おりいえ」が中古住宅リノベーションに取り組んでいるのか!この理由についてすすめていきます。ぜひ最後までお読みください。

新築至上主義が生んだ住宅投資の問題点

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日本では新築住宅の需要が非常に高く、中古住宅市場の成熟が進んでいないことが課題となっています。この未成熟な市場は、住宅を短期間で価値が失われる「消費財」にしてしまいました。


そして中古住宅が流通しないため、少し古い住宅は解体され土地は細分化され、農地は宅地化され、新たに新築住宅が建ち並びます。これでは空き家問題は解決するはずもなく、環境や住まいの質にも悪影響を及ぼします。


この状況を変えるためには、中古住宅の再利用やリノベーションが不可欠です。新築至上主義が続く限り、空き家問題や持続可能な社会の実現は遠のいてしまうでしょう。

中古住宅流通が成熟した社会の可能性

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中古住宅市場が成熟し、安心して取引できるようになれば、住宅は「消費財」から「耐久消費財」へと変わり、長期にわたり資産価値を保つことが可能です。(上図アメリカの図をご参照ください。中古住宅市場活性化ラウンドテーブル 平成25年度報告書(案)より


一部では「駅近の不動産に投資すべき」と言われることがありますが、広島のような中核都市では必ずしも駅近だけが価値の基準ではないと思っています。むしろ、空間そのものの価値や生活の質が今後の住宅市場の重要な要素となっていくと思うのは僕だけでしょうか?


家族のライフスタイルに合った家は、当然に豊かな暮らしを提供してくれます。このように思考する僕たち「おりいえ」は、中古住宅リノベーションいよって、このような空間づくりに注力しています。

欧米の住宅市場と日本の現状

アメリカやヨーロッパでは、築30年以上の住宅でも(築50年でも100年でも)しっかりと価値が維持されています。(当然価値が維持されるようにメンテもされています。)日本のように、築30年で建物が「タダ」になってしまう状況と比べると、その差は歴然です。

同じような状況になれば、誰も気持ちいい空間で暮らしたいものです。きっと暮らしは格段に向上するでしょう。

僕たちは、この理想に少しでも近づけるように、中古住宅のリノベーションが持つ大きな可能性を伝えていきたいと活動しています。

最後に、理想論で何が悪い!(笑)

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中古住宅が正しく評価され、安全に取引される必要があります。そうでなければ、狭小地にメンテナンスが難しい新築住宅ばかりが増え、資産価値がすぐに失われる可能性の高い、質の低い新築が建ち続けます。(持論)


とはいえ、今は中古住宅リノベーションを検討する絶好の機会です。価値のある中古住宅が【土地(古家付き)】として販売されているのですから。そんな価値ある家を安く購入させていただき(売主様からは喜んでいただいております。)僕たちは、質の高いデザインと素材を用いてリノベーションを行い、皆様に新たな価値を提供しています。


これからも、日本の住宅市場が健全に成長し、駅近だけでなく価値ある不動産が適切に評価される未来を目指していきます。この記事が誰かの悩みあ迷いのヒントになれば幸いです。

※ここに示した国土交通省データーは決して新しいモノではありませんが、今でも、そんなに変化はないと思っています。


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