リフォームで失敗しないためには住宅診断(ホームインスペクション)

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広島市で中古戸建住宅×リノベーションを提供している「おりいえ」です。

手術前には専門医の診断が必ずあります。正確な診断をせず手術することは絶対にありません。

リフォームは家の手術だといわれます。しかし、家の手術であるリフォームは、正確な診断がなされているとはいえません。

リフォームの失敗例はネットにあふれています。その原因の一つが、家の状況を診断することなくリフォームすることにあるのです。

リフォーム前には正確な検査が必要です。

ドアが壊れた、壁紙が汚れたなど、表面上の劣化や損傷は絆創膏を貼るように取り換えれば改善します。問題は普段の暮らしでは気づかない部位です。もしかすると、シロアリ被害にあっているかもしれません。雨漏れが進行しているかもしれません。

快適に暮らすためは、表面的な部位だけでなく、構造的に劣化が進行している部位もあわせてリフォームすべきです。

リフォームによる失敗が多いのは、構造的な劣化や部位以外に関係する問題は放置され、直接的な、外壁塗装や表面改装のリフォームで終了するからです。失敗を防ぐためには、専門医による診断により隠れた病気に気づくように、リフォームでも日常では気づかない劣化事象を知ることです。そのためは、リフォーム前には正確な住宅診断が必要です、

住宅診断(ホームインスペクション)をしないままのリフォーム

お風呂を取り換えたい場合、追加のリフォームをしても、お風呂をはじめとした水回りのリフォームで終了だったりします。設備機器を取り付ける専門業者も大工工事においては専門知識は持ち合わせていません。専門分野の工事で終了です。

リフォームショップやリフォームチラシから工事を依頼した場合、現場調査もほどほどにお風呂だけ取り付けたというケースも多いのでしょう。劣化の改善も何のないままに施工している例を何度も目にしました。

体調が悪いと思って病院に行った結果、急遽手術をすることになった。これは、専門医による正確な検査があってこそのものです。高度な医療を普通に受けられることで世界で最も長寿をまっとうできる国に住んでいます。

家はどうかと言えば30年もすれば経済的価値はないとされるお粗末さです。これはリフォーム業者の問題よりも、住宅診断が一般的ではないことが大きな理由です。

建物状況調査(インスペクション)を斡旋する意義

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宅地建物取引業法の一部改正に伴い、宅建業者に建物状況調査(インスペクション)の告知・斡旋することが義務化されました。改正に伴い、宅建業法の改正によって不動産業者は

●媒介契約において建物状況調査(インスペクション)を実施する者のあっせんに関する事項を記載した書面の交付
●買主等に対して建物状況調査(インスペクション)の結果の概要等を重要事項として説明
●売買等の契約の成立時に建物の状況について当事者の双方が確認した事項を記載した書面の交付

の義務を負います。

中古住宅は不安だから海外のように中古住宅の取引が活性化しない。中古住宅の流通を促進するには、消費者が安心して中古住宅の取引を行える市場環境を整備する必要があるとされてのことです。

リフォームと直接的な関係がないように感じるかもしれませんが、家が30年程度で無価値になる日本と、欧米のように資産として価値を積み上げることのできるのでは、資産的にも暮らしの満足度もまるで違います。

暮らしの質を高め資産価値も高める。本来、リフォームにはその役割があるはずです。そのためには、専門医による正確な検査同様、リフォーム前には、家の住宅診断(ホームインスペクション)をご検討ください。

広島市周辺で住宅診断(ホームインスペクション)をご検討の方は、お気軽にお問い合わせください。

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