例にした古江西町はマンションや商業施設とも近く広島市でも人気地区です。「おりいえ」が主に提供している郊外型の中古住宅の場合は、古江西町に比べると地価の上昇幅は少なめです。それでも、2013年当時と比較すれば、20%~40%くらい上昇している地域にモデルハウスを提供しています。
この上昇がバブルだとする、中古住宅を購入しリノベーションを手掛けたうえで、お客様へ販売させていただいている「おりいえ」として、大きな損失が発生します。そのためお客様以上に、土地価格について注意深く観察しているところです。
私たちは、現状はバブルではないというように考えています。この先、「金利が上昇したら」「不景気が加速したら」などなど、不安要素がないとは言い切れません。
しかし、「家」という生活の基盤は、「衣・食・住・美・健・交・遊・休・知」という人間の本質が詰まったものです。無理をしすぎた買物になっては本末転倒ですが、お金よりも重要なのが「人間としての本質であり暮らし」です。
よりよい住環境のためには、新築中心の市場に、良質な中古住宅リノベーションという選択が必要です。そして何よりも、安心安全に住宅を購入するために、立地や価格という表面的な選択の先にある、お客様ご自身のライフスタイルに沿った暮らしが大切だと考えています。
仮にバブルだったとしても、売らなければ損失は発生しません。快適な住宅であれば売る必要はないはずです。言いかえると、仮にバブルであっても、支払いに無理がなければ問題ないのです。
問題は、地価が高く建築費が高いことで、購入しやすい価格の住宅を商品化するため、住環境がどんどん犠牲になっています。安けりゃいい!そんな住宅は戦後の長屋を見てもわかる通り住み継がれることはありません。
このように考える「おりいえ」では、今後も、新しいモデルハウスをご見学いただける機会をさらに増やしていく所存です。引き続き、よろしくお願い致します。