腐朽を知る!中古木造住宅を選ぶ際の重要な注意点

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広島市で中古住宅リノベーションを手掛ける「おりいえ」です。


木造住宅の寿命って30年程度だと聞いたことはありませんか? 実は、家の寿命を左右するのは、「風化」「摩耗」「腐朽」「虫害」の4つです。そして特に重要なのが構造的な耐力低下を引き起こす「腐朽」です。


このブログでは、購入してはいけない中古住宅を見分けるために木造住宅の腐朽について説明します。ご参考になさってください。

腐朽の原因と対策

木造住宅の腐朽を防ぐためには、水分をいかに絶つかが重要です。そのため、中古住宅を検討する際は、以下の点を注意して内覧しましょう。


  • ・雨漏れがないか
  • ・生活用水が漏水していないか
  • ・基礎下からの湿気はないか
  • ・結露はないか


雨漏れだけでなく、最近よく聞くのは、高気密化された住宅による結露の劣化です。インスペクションの際には床下や小屋裏で木材の含水率を測定しますが、自分でも注意深く観察しましょう。

含水率と劣化の関係

含水率と劣化の関係は以下の通りです。


  • ・35%を超えると腐朽菌が発生し、木材が腐ります。
  • ・25%を超えると劣化が始まり、強度が落ちます。
  • ・25%以下でも変形することがあります。
  • ・20%以下だと腐らないとされています。


つまり、含水率は20%以下であることが理想的です。

雨漏れと劣化の確認方法

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上の画像は、雨漏りが原因で劣化しているサッシ部分の調査をしている様子です。表面部分の雨漏れは止まっていますが、念のためサーモカメラによる確認も行いました(下の画像)。(応急処置のような補修により、検査時雨漏れが確認できなければ瑕疵保険に加入できるからです。)


出来る限り現状を正しく把握するためにも、納得できるようインスペクションサービスのご利用を検討してください。

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最後に

木材の腐朽を防ぎ、長く快適に住み続けるためには、適切な湿度管理と定期的なチェックが不可欠です。安心して快適に過ごすためにも、こうした点に注意を払ってください。

もちろん経験のない個人が見分けることはむつかしいものです。多少に費用は発生しますが、ぜひ、お近くのインスペクターをお探しください。広島市周辺の方であれば「おりいえ」までお気軽にお問い合わせください。丁寧に対応いたします。




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