分譲住宅の『価格の罠』に注意!納得のいく選択に中古住宅リノベーション

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広島市で中古住宅リノベーションを手掛ける「おりいえ」です。

 国土交通省の令和5年度住宅市場動向調査報告書を基に、このブログでは分譲住宅と注文住宅の価格差について考えてみたいと思います。

特に、僕がいつも感じるのは分譲住宅の建物部分への予算の低さです。

分譲住宅と注文住宅の価格差とは?

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調査によると、分譲戸建住宅の平均購入資金は4290万円です。これは土地代も含まれた金額です。

一方で、注文住宅の建築資金は4034万円となっています。(前回ブログもぜひごらんください。)二つを単純に比較すると、分譲住宅の土地代はわずか256万円ということになりますが、これは普通に考えありえません。 

というわけで、さらに詳しく考えてみましょう。

分譲住宅の土地と建物の価格分布の考え方

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注文住宅の土地購入資金の全国平均は1929万円、そして敷地面積は平均228.3㎡です。この土地単価を基準に、分譲住宅の敷地面積141.1㎡に当てはめると、土地代はおよそ1192万円と計算できます。となると、分譲住宅の建物部分の予算は3098万円となります。 

しかし、この3098万円という建物単価は、非常に限られた分譲住宅でしか実現されていない価格帯です。ハウスメーカーやデザイン性にこだわった住宅であればこの価格帯で企画されていたりもしますが、一般的な分譲住宅では2000万円前後が現実的なラインでしょう。(様々です。)

『価格の罠』と住宅のクオリティ

検討している分譲住宅の価格が3980万円であったとしても、建物部分に割り当てられる予算が2000万円前後であることが多いと思われます。

注文住宅の平均単価から考えれば、この価格帯では、性能やデザイン、仕様において妥協が必要になることが容易に想像できるでしょう。価格が安い分、その裏で性能面やデザイン性に劣る部分が多いのです。 

つまり、価格が低いからといって、それが「お得」だとは限らないということ。むしろ、価格差の背後には住み心地や満足度の低下が隠れていることもあるのです。それが違和感としてこのブログをここまで読み進めている理由でもあるはずです。 


家は、単に価格の安さに飛びつくのではなく、建物の質やデザイン、長期的な住み心地を見極めることが大切なはずです。特に、買い求めやすい分譲住宅では、仕様や素材に十分な予算を割けないことが多いため、価格と質のバランスを慎重に検討する必要があるのです。

中古住宅リノベーションという選択肢

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ここで提案したいのが、中古住宅リノベーションという選択肢です。リノベーションでは、限られた予算でも自分のこだわりやデザインを反映できる自由度が高くなります。

分譲住宅では見られがちな妥協点を避けながら、理想の空間を手に入れることができるのです。 場合によっては、古いというだけで贅の限りを尽くした家が古いというだけでただ同然で購入できたりもします。そんな既存の建物を活かして、新たな価値を生み出すという点では、環境にも優しい選択肢でもあります 。

最後に

妥協しない住まいを手に入れるために は、注文住宅と分譲住宅を単純に「新築」として一括りにして比較することは危険です。

新築と言っても、それぞれの価格や質には大きな違いがあり、求める住まいの質やデザインに応じて慎重に選択することが重要なのです。

そのうえで、注文住宅は高すぎる、分譲住宅で妥協したくないと感じるのであれば、中古住宅リノベーションという選択肢をぜひ検討してみてください。


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リノベーションを計画する際に、一番大切なことは「この家はもっとよくできる」と信じること。目の前の空間がどれだけ素敵であっても、その先にある可能性を想像することが、理想の家へと再生する一歩です。