大規模造成地マップが作成されたのは 平成7年(1995年)の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)、平成16年(2004年)の新潟県中越地震などにおいて、大規模に盛土造成された宅地で滑動崩落による被害が発生したことが背景にあるようです。
時世がら、熱海の盛土崩壊で盛土について気にされている方も多くいらしゃることでしょう。昨日もインスペクション仲間から、最近は、間知石ブロックの安全確認の依頼が増えたと連絡がありました。
不動産選びには盛土か切土だからの優先順位の他にも多くの選択理由があります。盛土でもしっかりとした地盤調査の上に適切な地盤改良工事を施すことで安心を担保することで、優先順位の高い、立地や環境条件を優先することもあるでしょう。
確かに不動産選びは盛土か切土の選択理由も大事です。しかし、それだけではありません。その他にも外せない条件があるものです。盛土だとしても、しっかりとした地盤調査の上に適切な地盤改良工事を施すことで安心を担保し、立地や環境条件などを優先することもあるはずです。
大事なのは、それらを認識して判断するということではないでしょうか?判断するのは敷地だけではありません。新築建売でも先のことなど考えられていない雑に造られた家と、耐震性や省エネ性能なしっかりと造った家との価格差が具体的な価値として販売されているかといえば疑問です。