広島市で中古戸建住宅×リノベーションを提供している「おりいえ」です。
住みやすい街として「同世代の人が多い!」ことがポイントだといいます。ハウスメーカーの営業の頃は私もセールストークに使っていました。(汗)
多様性が求められる社会にあって真逆の方向性です。本当に正しいのなら、中古住宅を検討する人にとっては悩ましい問題です。そこで、読書で得た知識と私の経験から住みたいまちの条件に「同世代の人が多い!」は関係ないということを論破させていただきます。
『人は同世代の人間から支持を必要とすると同時に、ライフサイクルの別の段階の人間からの支持と容認をも必要としている。しかし、とかく分離への要求が混合への要求を圧倒しがちである。今日の住居パターンは、タイプの違う世帯をお互いに分離する傾向にある。この世代分離の影響は深刻である。
本来、人生の各段階における正常な成長には、それぞれの段階で他の全ての世代や団体との接触が必要とされている。ライフサイクルのバランスに応じた住宅が手に入る近隣では、このような接触が現実の者になる。隣人とのかかわりのなかで、誰もが人生のあらゆる段階の人間と、通りすがりのふれあい以上の者を体験できるのである。・・・以下省略』
「同世代の人ばかり集まっているから住みやすい」というのは、新築住宅を売るためのセールストークかもですよ。
広島市のいい団地は、子育てするにもってこいの公園、学校の整備がなされていることも多いものです。そこに価値を見出している方々が、そんな団地に移り住んでいるから適度に若い方が移り住んでいます。
住みやすいから先輩方も建替えたりします。移り住む方も中古を買ってリノベしたり、壊して建替えたりと様々です。
相続も発生するでしょう。一定量の方は転出するし転入もしてきます。価値を見出せるいい団地は居住環境が維持されるから自然と資産価値も保てます。この循環がすべての街や団地にいきわたることが私たちの理想とする中古住宅流通のあるべき姿です。