戸建住宅 建物の傾斜と健康障害

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欠陥住宅の報道番組ではビー玉が勢いよく転がっています。ネットでは建物内覧時にはビー玉を持参!みたいな記事を見かけます。

 

では、内覧時にビー玉を持参すると欠陥住宅を購入するリスクを減らすことができるのでしょうか?残念ですが無駄に心配が増えるだけです。


大きな欠陥を抱えている住宅を購入しないために、また、健全な住宅を見逃さないために、戸建住宅の傾斜についてまとめみました。

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弊社が加盟している保険法人「JIO既存住宅かし保険(宅建業者用)・JIO既存住宅かし保険(個人間用)検査基準」では、かし保険加入には以下の劣化事象が認められないことが条件とされています。

 

床についての劣化事象とは、6/1,000 以上の勾配の傾斜(凹凸の少ない仕上げによる床の表面における2点(3m程度離れているものに限る。)の間を結ぶ直接の水平面に対する角度をいう。)



柱や梁についての劣化事象とは、柱の 6/1,000 以上の勾配の傾斜(凹凸の少ない仕上げによる柱の表面と、その面と垂直な鉛直面との交差する線(2m程度以上の長さのものに限る。)の鉛直線に対する角度をいう。



ここで重要なのは、床面は3m程度離れて測るということ。柱などの垂直面は2m程度以上離れて測るということです。ビー玉が転がるような局所的な傾斜では建物の状態を正しく検査したとは言えません

 

 

 


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傾きの原因として考えるのは以下の通りです。

①適切な施工が行われていても、施工誤差等による傾斜はあり得る。

②ピアノ・本棚等の重量物の設置

③床下の換気不足による木材の腐食劣化

④床の断面寸法や間隔配置等不適切な設計・施工によるもの

⑤基礎の立ち上がり高さや床下の防湿等不適切な設計・施工によるもの

⑥基礎の沈下

このように建物の傾斜といっても、施工誤差や使用方法による大きな問題ではない傾斜と、不適切な設計施工や地盤沈下などによる大きな問題の傾斜があります。

これらはビー玉ではチェックできません。チェックするには専門家がレーザーレベル等を用いて正確に測定する必要があるのです。

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住宅の傾斜の測定方法でもお伝えしたように、かし保険加入には6/1000以上の傾斜が認められないことが条件とされています。

あくまでも個人的な感覚ですが、3/1000程度の傾斜の場合、内覧されても気づかれる方はほとんどいません。また、表にある5/1000傾斜でも一部分の傾斜だけなら気づかない方が多いようです。

気づかないのだからいいのか?かし保険に加入できるからいいか?といえばそんなこともありませんよね。地盤沈下による傾斜が継続している場合、数年後には健康障害が生じるほどの傾斜が生じる可能性もあります。

人生で最も大きな買い物により健康障害まで生じてしまっては後悔しきれませんよね。後悔しないためには、住宅購入時にはビー玉ではなく、ホームインスペクションによる専門家による調査です。

ご検討ください。!

追伸

新築のように入居して数年間は沈下も欠陥も症状として現れません。中古住宅の場合は適切な設計施工がされていない場合、傾斜の症状があらわれているわけです。ポジティブに考えれば新築よりもホームインスペクションにより欠陥住宅を購入しないですむメリットがあるといえます。

広島市周辺でホームインスペクションに対するご質問等があればお気軽にお申し付けください。