日本では家はすぐに価値ゼロ。でもそれって普通?
「投資って、何から始めればいいですか?」 そう聞かれたとき、アメリカの家庭では「家」を挙げる人が多いそうです。
まずはマイホームを購入する。 そして、退職金制度へ拠出し、株式や投資信託などへと広げていく。 余裕があれば、セカンドハウスや収益用不動産も選択肢に入る。
つまり、投資の最初の一歩は「家を持つこと」だという考えだということです。
家が“資産”として機能する理由
なぜ最初の投資が「家」なのか。理由はシンプルで、家が資産としてちゃんと機能するからです。
アメリカでは、
・家を買っても価値がすぐに下がらない
・状態がよければ築年数が経っても評価される
・売却やリファイナンス(借り換え)も現実的な選択肢になる という前提があります。
つまり、家は「暮らす場所」であると同時に、 未来に備えるための資産にもなるのです。 買ったあとも選択肢が広がる。 それが、アメリカにおける住宅の普通です。
日本ではなぜ「家=消費」になってしまうのか
築30年を超えると評価額はゼロ。 家と言えば新築。中古住宅は“古くて不安”というイメージが根強く残っています。 物件の状態よりも、「築年数」でしか評価されない。 安心できるかどうかではなく、「新しいかどうか」で価値が決まってしまう。
その結果、家は「買った瞬間から減価していく消費物」として扱われてしまいます。
これって普通じゃないでしょ!
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。 それって、本当に“普通”のことなんでしょうか?
世界を見渡せば、中古住宅がちゃんと評価される国はたくさんあります。 アメリカのように、築50年でも100年でも、手入れされていれば売れる市場がある。むしろ評価される。 状態や履歴で判断する文化があるからこそ、家が「資産」として活きるのです。
「築年数が古い=価値がない」とされる今の日本の住宅市場。 この価値観こそ、もしかしたら異常なのかもしれません。
消費で終わらせない家づくり
僕がリノベーションにこだわっているのは、 こうした状況を、現場から少しずつ変えていきたいと思っているからです。
築年数だけでは測れない「いい家」を、 安心して買ってもらえるように整える。 そして、次の世代に引き継げる住まいとして届ける。 それが、オリイエの仕事であり、 家を「消費」で終わらせないための挑戦でもあります。
家は、人生最大の消費ではなく、 未来につながる最初の投資になり得る。 この価値観がもっと広まれば、 中古住宅の品質も、流通も、当たり前に問われるようになる。
そうなれば当然、新築も「ただの見た目」や「建てたら終わり」では許されなくなる。 中途半端な新築は市場に出しづらくなり、 結果的に、新築の質も底上げされていくはずです。 住まいをめぐる選択肢全体が、もっと誠実なものになっていく。
そう信じて、僕たちはこの仕事をしています。
追伸
アメリカ不動産ツアーの記事にご興味ある方はこちらもご覧ください。シリコンバレー不動産流通視察の旅 NO1
前後の記事も一緒にご覧いただくとこのブログの意味はもっと深く理解できます。