注文住宅でもない、分譲住宅でもない

もう一つの新しい選択

中古マンション購入前に絶対に見ておくべき統計・データ【2024年版】

広島市で中古住宅リノベーションを手掛ける「おりいえ」です。


最近、お客様からマンションの売却を依頼されました。そこで、久しぶりに感じることをブログにしてみます。


マンション購入を検討中の皆様にとって重要なポイントは、場所と価格が適正かどうかということかもしれません。しかしそれでは危険です。

【将来の資産価値や快適な生活に直結する「共用部分の維持管理状況」】を見落としていませんか?ということです。 このブログでは、国土交通省の最新データを基に、購入前に必ず確認すべきポイントをわかりやすく解説します!ぜひお付き合いください。

マンションは「資産」かつ「コミュニティ」

マンションは専有部分だけでなく、エントランスや廊下、エレベーターなどの共用部分の適切な管理が重要です。部屋がどれだけ素晴らしくても、共用部分の管理が不十分だと資産価値の低下や生活の質の低下につながります。さらに、それらを美しく維持するには修繕計画に基づく修繕が重要なのは言うまでもありません。

修繕計画の未策定

長期修繕計画(計画期間25年以上)に基づいて修繕積立金額を設定しているマンションは「59.8%」で、約4割は未策定または不十分な計画となっています。

修繕積立金の不足

計画上の修繕積立金額に対して、現在の積立額が不足しているマンションは「36.6%」に上ります。

これらのデータから、約3棟に1棟のマンションが修繕積立金や計画面で問題を抱えているとも読み取れます。

出所:高経年マンションに居住する70 歳以上の世帯主が半数以上に ~令和5年度マンション総合調査結果(とりまとめ)~

共用部分の維持管理状況が資産価値を左右する

マンション購入者が重視する項目は以下の通りです。

  1. ①交通利便性(駅からの距離など):71.6%
  2. ②間取り:61.4%
  3. ③日常の買い物環境:53.5%

一方で、「共用部分の維持管理状況」を重視した人は「12.0%」にとどまっています。 

その結果、以下のようなリスクがあります。

  • ☑資産価値の維持:適切な管理がされていないマンションは、将来的に価値が下がりやすい。
  • ☑生活の快適性:共用部分の老朽化は生活の質を低下させます。
  • ☑トラブルの回避:修繕積立金が不足していると、急な一時金の徴収などのリスクがあります。


    より詳しくはこちらのサイトがおすすめです。
国土交通省「令和5年度マンション総合調査結果」から見えるもの

購入前に確認すべきチェックリスト

  1. ☑修繕計画の有無 計画が存在し、現実的かどうかを確認しましょう。
  2. ☑修繕積立金の適正額 安すぎる積立金は、後に値上げされるリスクがあります。
  3. ☑管理組合の運営状況 定期的な会議が開かれているか、管理報告書をチェックしましょう。
  4. ☑共用部分の状態 実際にチェックし、清掃状況や設備の状態を確認しましょう。

最後に信頼できる業者選びが重要

2022年に施行された「マンションの管理の適正化の推進に関する法律」により、マンション管理の状況を「見える化」する動きが進んでいるにはいます。

例えば: 管理計画認定制度:適切に管理されているマンションには認定が与えられます。 情報開示の促進:修繕積立金や管理状況の情報開示が進み、購入者が事前に確認しやすくなるそうです。 これらの制度が本格導入されれば、資産価値の高いマンションを見極めることができるのでしょうが...僕は仕事を通じて感じることはまるでありません。💦


とはいえ、マンション購入は人生の大きな決断です。立地や価格だけでなく、共用部分の管理状況や修繕計画の確認をチェックすることが、後悔しないための第一歩です。このブログが長く快適に暮らせるマンション選びの一歩となれば幸いです。ご質問やご相談はお気軽にお申し付けください!

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