この家、あと何年住めますか?という質問に答えてみる

中古住宅を案内していると、よく聞かれるのが「あと何年住めますか?」という質問です。
巷では、日本の家は築30年が限界なんて言われていますからね。
そりゃ気にならない方がどうかしています。(笑)
でも、それは、そんなイメージがあるからこそ
どこか“古い=危ない”というイメージに引っ張られてしまっているのでしょう。
このブログでは、そんな質問にどう向き合っているか、
僕自身の経験と一冊の本を通してお話ししてみたいと思います。
木の家は、時間とともに“落ち着く”
「古い家はもう長くはもたない」「木は劣化するもの」といった、
根深いイメージがあるのは僕は誰よりも知っています。。
でも実際のところ、木造住宅ってそんなに脆くないんです。
むしろ、木という素材そのものが時間とともに落ち着き、安定していく。
その理由は、木は、セルロースという繊維でできています。
水分を吸ったり吐いたりしながら呼吸をつづけ、
切られてもなお“生きている”素材。
だからこそ、伸び縮みもします。
でも不思議なことに、
古くなるほどその動きは小さくなっていくんです。
これが「枯らしの効果」と呼ばれる現象とのことです。
根深いイメージがあるのは僕は誰よりも知っています。。
でも実際のところ、木造住宅ってそんなに脆くないんです。
むしろ、木という素材そのものが時間とともに落ち着き、安定していく。
その理由は、木は、セルロースという繊維でできています。
水分を吸ったり吐いたりしながら呼吸をつづけ、
切られてもなお“生きている”素材。
だからこそ、伸び縮みもします。
でも不思議なことに、
古くなるほどその動きは小さくなっていくんです。
これが「枯らしの効果」と呼ばれる現象とのことです。
『木の文化』が教えてくれたこと

この考え方は、僕自身の現場経験にも重なっているのですが、
それをより深く理解できたのが
『木の文化』(小原二郎/鹿島出版会)という本です。
この本の中には、こんな一節があります。
「ヒノキは、千年で伸び縮みが半分になる」
つまり、木材は“老いる”のではなく、
「動かなくなるほどに落ち着いていく」ということなんです。
百年じゃなく、千年というスケールで木を見れば、
古い家の見え方がまるで違ってくるでしょ。
それをより深く理解できたのが
『木の文化』(小原二郎/鹿島出版会)という本です。
この本の中には、こんな一節があります。
「ヒノキは、千年で伸び縮みが半分になる」
つまり、木材は“老いる”のではなく、
「動かなくなるほどに落ち着いていく」ということなんです。
百年じゃなく、千年というスケールで木を見れば、
古い家の見え方がまるで違ってくるでしょ。
「あと何年住めますか?」に、今ならこう答えたい
中古住宅を前に、「この家、あと何年住めますか?」
こう言いたくなる気持ちはとてもよくわかります。
でも、木の本質を知ると、その問いに対しての見方が変わってきます。
木は、百年ではなく千年の時間軸で生きている。
だから「築30年や50年」は、決して終わりではありません。
木の家は、ちゃんと手をかけてあげれば、
時間とともにむしろ信頼できる存在になっていくんです。
だから僕は、こう答えます。
「この家、あと何年住めますか?」
──まだまだ、全然大丈夫ですよ!
こう言いたくなる気持ちはとてもよくわかります。
でも、木の本質を知ると、その問いに対しての見方が変わってきます。
木は、百年ではなく千年の時間軸で生きている。
だから「築30年や50年」は、決して終わりではありません。
木の家は、ちゃんと手をかけてあげれば、
時間とともにむしろ信頼できる存在になっていくんです。
だから僕は、こう答えます。
「この家、あと何年住めますか?」
──まだまだ、全然大丈夫ですよ!
最後に

家を買うとき、「古さ=リスク」と思うのはごく自然な感覚です。
でも、素材の本質を知ると、
その不安は少し和らぐかもしれません。
特に木造住宅には、時間を味方につける強さがあります。
もし今、築年数だけで判断しようとしているなら、
一度立ち止まって、「木の声」にも耳を傾けてみてください。
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