注文住宅でもない、分譲住宅でもない

もう一つの新しい選択

20年後、価値が残るのは“数字”よりも家族の暮らし。

家を選ぶとき、つい「新築か中古か」で悩んでしまいがちです。

けれど本当に大切なのは20年後も価値が残るのはどちらか?という視点かもしれません。

今回は、広島市安佐南区某所にある 67坪の古家付き土地(3580万円) を例に、リノベーションと新築を比べてみます。 数字のシミュレーションだけでなく、そこから見えてくる「暮らしの豊かさ」も一緒に考えてみます。お付き合いください。(土地は将来も価値は同じ年、建物の減価等の数字は全て仮定に基づいてのものです。)

リノベーションの場合

67坪の土地をそのまま活かし、2000万円かけてリノベーションした場合。

初期:土地3580万+建物2000万(リノベ費用)=5580万

  1. ・10年後:4580万(建物の価値は半分に)
  2. ・20年後:3580万(建物は価値ゼロに) 建物の価値は少しずつ減っていきます。
  3. ・けれど、67坪という広い敷地と余白はそのまま残る。
  4. ・庭で家庭菜園をしたり、ウッドデッキでくつろいだり──暮らしの可能性は、余白の広さに比例します。

新築の場合(注文住宅・敷地分割33坪)

新築を建てる場合は、土地を分割してシミュレーションします。この場合、価格は単純に半分の1790万円にはならず、分筆費用等の取得原価が加わるため100万円プラスを想定しました。

  1. ・初期費用:土地1890万+建物3000万=4890万円
  2. ・10年後:土地1890万+建物2000万=3890万円 👉 建物は3000万 → 2000万(▲33%)
  3. ・20年後:土地1890万+建物1000万=2890万円👉 建物は3000万 → 1000万(▲67%)

敷地は半分、庭も駐車場もギリギリ。 空間の余白がなくなった分、暮らしの可能性も小さくなるのが現実です。

新築の場合(分譲住宅・敷地分割33坪)

建築費を抑えて、分譲住宅仕様にした場合。

  1. ・初期費用:土地1890万+建物2200万=4090万円
  2. ・10年後:土地1890万+建物1500万=3390万円👉 建物は2200万 → 1500万(▲32%)
  3. ・20年後:土地1890万+建物800万=2690万円 👉 建物は2200万 → 800万(▲64%)

価格は抑えられますが、20年後の残存価値は最も低くなります。 「どこにでもある家」として埋もれてしまうリスクもあります。

20年後の数字で見る比較

20年後に残る資産価値を比べると──

  1. ・リノベ(67坪):3580万円
  2. ・新築・注文(33坪):2890万円
  3. ・新築・分譲(33坪):2690万円
👉 土地を割れば、資産も割れる。 👉 しかも価格は半分ではなく、むしろ割高になる。 そして何より── 残る暮らしの豊かさは、数字以上に大きな差があるはずです。

未来の暮らしを想像する

10年後、20年後。 自動運転が当たり前になり、働き方はもっと自由になります。人は「通勤のため」に住まいを選ぶのではなく、「暮らしを楽しむため」に住まいを選ぶ時代になるでしょう。

そんな未来に、街中の狭小地や画一的な分譲住宅が、今と同じ価値を持ち続けるでしょうか? 庭で子どもと遊んだ時間 季節を感じる窓からの景色 家族が自然に集まるリビング 余白のある暮らしこそが、未来に残る資産だと僕は思います。

最後に

  1. ・建物は必ず減価する
  2. ・土地と敷地の広さは残る
  3. ・将来も価値を持ち続けるのは「数字」と「暮らし」の両方を満たす住まい

20年後、価値が残るのは“数字”よりも家族の暮らし。 資産性と暮らしの豊かさ、その両方を考えるなら「広い土地を活かしたリノベーション」という選択肢もあるのではないでしょうか?注文住宅は高すぎる、分譲住宅ではトキメカナイと感じている方は、是非、中古住宅リノベーションをご検討ください。

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