注文住宅でもない、分譲住宅でもない

もう一つの新しい選択

神戸市がタワマン空き部屋に税を検討——これってアリ?

広島市で中古住宅リノベーションを手掛けている「おりいえ」です。

定期購読している建築専門誌に**「タワマン空き部屋に課税案」**という記事を見つけました。(記事元はこちら、会員登録必要かも?)

「タワマンの空き部屋持ってる人に税金かけます」って、神戸市が言い出したみたい。 当然、 「そんなの不公平だ!」って声もあるし、 「いや、それくらいやらないとヤバいでしょ」って意見もある。

でもね、このブログで紹介したい理由は、単なるお金を取るための規制じゃないから。

神戸市がこんなことを言い出したのには、ちゃんと理由がある。 そして、その理由に僕は賛成の立場。

タワマンの「空き部屋リスク」、知ってる?

タワマンって、「住むため」じゃなくて「投資用」に買われることが多いって聞いたことある?

「そのうち値上がりするっしょ!」って感じで買った人もいれば、 相続対策で「とりあえず貸しとけばいいや」って考えてる人もいる。

でも、この流れが続いたらどうなる?(特に地方都市では)

✅ 地方都市では、駅前より郊外に住む人が増えてる(人気不人気は別ね)
✅ タワマンの供給が増えすぎて、売れにくい・貸しにくい物件が増加(そろそろ限界じゃない的に)

「とりあえず買っておけば儲かる」みたいなノリ、 これが崩壊しちゃったら?って考えると。。。

空き部屋が増えると、マンション全体が終わる

タワマンは維持費が高い。(以下はタワマンに限った話ではなくマンション全体の話しとして)

特に、

✔ エレベーターの維持費(高層階用だからコストが高い)
✔ 共用施設の管理費(ラウンジとかジムとか)
✔ 修繕積立金の増額(築年数が経つほど負担増)

これらは住んでる人全員が負担する。 でも、空き部屋が増えたらどうなる?

👉 管理費や修繕積立金を払わない部屋が増える
👉 残った住人の負担が爆増する(管理費・修繕積立金の値上げ)
👉 それでも足りなくなったら、メンテナンスが手抜きになる

⇒その結果、「マンション全体の価値が下がる」

⇒売れなくなる

⇒「管理費の未払いが増える」

⇒住民の負担が増える まさに負のスパイラル。

神戸市は「このままじゃヤバい」と気づいた

実際、修繕積立金が足りなくて揉めてるマンションは報道されないだけで増えてる。

今はまだ表面化してないだけで、放置すれば、 「ゴースト化するマンション」はきっと増える。

ここで考えてみて?

✔ 空き部屋が増えたら、管理費未納でマンションが荒れる 

✔老朽化が進んでも、解体費用を払う人がいない

✔そのまま放置され、ゴーストタワマンが街に増える しかも、好立地の一等地にね。

これってもう「住む人の問題」じゃなくて、街の魅力そのものが崩れる話になってくる。

そんな未来、自治体としては絶対に避けたいはず! だから、神戸市は動いた。と思ってる。「住むために買った家じゃないなら、税金をとっちゃえ」って。

もちろん投資家からしたら冗談じゃない話。(多分、事業者側も) でも、こういう人たちは「何かあったら真っ先に売り逃げる」(海外の人も多いし)。

だったら、事前に手を打っておくのもアリって話だと考える。 なので僕は、これを「タワマン潰し」とは思わない。 むしろ、街を守るための最低限のルールを神戸市は考えてくれているのだと思っている。

マンションを選ぶなら、「管理が命」

神戸市の規制では、マンション管理の届け出義務化の話も出てる。

✔ 修繕積立金は適正か?
✔ 管理組合が機能してるか?
✔ 空き部屋率はどれくらいか?

こんな情報がオープンになれば、 「買ってみたらヤバいマンションだった…」っていうリスクを防げるでしょ。

実際、「管理がしっかりしてるマンションほど資産価値が下がりにくい」ってデータもある。 でも、何をもって「しっかりしてる」とするかは、まだまだ曖昧な世界。価格にも反映されているとはいえないかな。。。

新築なら大丈夫って思ってる人もいるかもしれないけど、投資用じゃなくずっと住むためなら? そう考える人は、築40年を超えたマンションの現状を見ってみて? タワマンに限らずマンションの未来が想像できるから!

まとめ

「タワマンの空き部屋に税金? ふざけるな!」って思うかもしれない!

でも、このまま放置してたら、 困るのは住んでる人たち。

なのでマンションを買うなら、

✔ ちゃんと管理がされてるか?

✔ 管理費・修繕積立金は適切か?

この2つ、絶対に確認してほしい。

じゃないと、数十年後、 「こんなはずじゃなかった…」ってことになりかねない。

家を買う時の不安や質問はお気軽にお問合せ下さいね!

Model house