建築設計の“報酬”と“紹介料”を同列にしていいのか?
3D rendering wire-frame of house. White background.

SNSやネットで住宅情報が簡単に手に入るようになった昨今。
でもその一方で、
情報が多すぎて「何を信じればいいのかわからない」と
迷子になっている人も確実に増えています。
そんな人たちをターゲットに、
ハウスメーカーや工務店を紹介するサービスが増えてきました。
もちろん、紹介自体が悪いことだとは思いません。
むしろ、良い出会いのきっかけになるケースもたくさんあります。
でも、それが「ただ紹介するだけ」で、
建築費の数%にあたる**“紹介料”**が発生しているとしたら――?
僕はつい、「不動産コンサルの仕事」や「設計事務所の仕事」と比べてしまう自分がいます。
でもその一方で、
情報が多すぎて「何を信じればいいのかわからない」と
迷子になっている人も確実に増えています。
そんな人たちをターゲットに、
ハウスメーカーや工務店を紹介するサービスが増えてきました。
もちろん、紹介自体が悪いことだとは思いません。
むしろ、良い出会いのきっかけになるケースもたくさんあります。
でも、それが「ただ紹介するだけ」で、
建築費の数%にあたる**“紹介料”**が発生しているとしたら――?
僕はつい、「不動産コンサルの仕事」や「設計事務所の仕事」と比べてしまう自分がいます。
設計事務所の報酬の意味
設計事務所の報酬は、建築費の7〜12%ほど。
たとえば3,000万円の家なら、210〜360万円。
決して安い金額ではないかもしれません。
でもその中には、これだけの仕事が詰まっています
・暮らし方に合ったプランの設計
・何度にもわたる細かな打ち合わせ
・図面や申請書類の作成、手続きの代行
・見積もり精査や施工会社の選定支援
・現場での確認や納まりの最終調整… などなど
つまり、家が建つまでのすべてに伴走する存在です。
言い換えれば、「暮らしの翻訳者」であり、「プロジェクトマネージャー」。
一緒に悩み、考え、方向を定める――そんな人に支えられる安心が、設計料には含まれています。
たとえば3,000万円の家なら、210〜360万円。
決して安い金額ではないかもしれません。
でもその中には、これだけの仕事が詰まっています
・暮らし方に合ったプランの設計
・何度にもわたる細かな打ち合わせ
・図面や申請書類の作成、手続きの代行
・見積もり精査や施工会社の選定支援
・現場での確認や納まりの最終調整… などなど
つまり、家が建つまでのすべてに伴走する存在です。
言い換えれば、「暮らしの翻訳者」であり、「プロジェクトマネージャー」。
一緒に悩み、考え、方向を定める――そんな人に支えられる安心が、設計料には含まれています。
「紹介」の報酬はどこまで許容できる?
一方で、建築の事、不動産の事もよく知らないのに
「この会社、いいよ」と紹介するだけで、
数十万円、場合によっては100万円以上の紹介料が発生するケースもあります。
もちろん、紹介のきっかけが良縁につながることもあります。
でも、「紹介するだけ」で全てを果たしたようなビジネスモデルにはやっぱり違和感があります。
そこに建築家や不動産コンサルのような、
責任感や継続的な関与、判断への覚悟はあるのか?
単なる“口利き”に、そこまでの対価を払う理由はあるのか?
と考えてしまうのです。(報酬にいろんな理由はつけてはいるが....)
「この会社、いいよ」と紹介するだけで、
数十万円、場合によっては100万円以上の紹介料が発生するケースもあります。
もちろん、紹介のきっかけが良縁につながることもあります。
でも、「紹介するだけ」で全てを果たしたようなビジネスモデルにはやっぱり違和感があります。
そこに建築家や不動産コンサルのような、
責任感や継続的な関与、判断への覚悟はあるのか?
単なる“口利き”に、そこまでの対価を払う理由はあるのか?
と考えてしまうのです。(報酬にいろんな理由はつけてはいるが....)
「金額」ではなく「中身」を見る視点を
紹介ビジネスがすべて悪だとは言いません。
でも、それが【中身のない紹介】でしかないなら、
そこに100万円の価値はあるのか?という問いは、やはり持つべきだと思うのです。
たった1時間の紹介に100万円を支払うより、
100時間かけて(これは実働、その建築士の知恵は何万時間の積み重ねです。)
家族の未来と向き合ってくれる建築士に同じ金額を支払う方が、
よほど健全なお金の使い方ではないでしょうか。
でも、それが【中身のない紹介】でしかないなら、
そこに100万円の価値はあるのか?という問いは、やはり持つべきだと思うのです。
たった1時間の紹介に100万円を支払うより、
100時間かけて(これは実働、その建築士の知恵は何万時間の積み重ねです。)
家族の未来と向き合ってくれる建築士に同じ金額を支払う方が、
よほど健全なお金の使い方ではないでしょうか。
本当の“高い買い物”って?
家づくりにおいて「高い」「安い」を語るとき、金額だけで判断しがちです。
でも本当は、その中にどれだけの価値が詰まっているかで測るべきだと思います。
目に見えない部分にこそ、大きな責任と判断が伴う。
図面、現場、納まり、素材、法規、感性…… 建築士も施工者も、
数えきれない“見えないもの”を積み重ねて家をつくっているのです。
だからこそ、ただの紹介や、表面的な比較サイトが
家づくりの主導権を握っている現状には、正直モヤモヤしてしまう。
でも本当は、その中にどれだけの価値が詰まっているかで測るべきだと思います。
目に見えない部分にこそ、大きな責任と判断が伴う。
図面、現場、納まり、素材、法規、感性…… 建築士も施工者も、
数えきれない“見えないもの”を積み重ねて家をつくっているのです。
だからこそ、ただの紹介や、表面的な比較サイトが
家づくりの主導権を握っている現状には、正直モヤモヤしてしまう。
最後に
設計事務所の建築士は、営業が得意ではないことが多い。
むしろ、「良いものをつくっていれば、いずれ伝わる」
という姿勢で、黙々と設計に打ち込んでいます。
(僕はそう捉えますが、言語も思考も違う人と話をしたくないだけかもしれない。)
でも、その静かな努力が、
表に出る紹介ビジネスの声に埋もれてしまっているのが今の現状です。
だからこそ僕は、声を上げづらい建築士たちの代わりに、
この違和感を言葉にしたいと思いました。
もしかしたら、僕は心が狭いのかもしれません。
でも、住まいづくりはもっと「関係性」と「責任」でできているものだと思っています。
その重みに見合わない“紹介ビジネス”に、
そろそろ「ちょっと待った」をかけてもいいんじゃないか?
そんな気持ちで、今このブログを書きました。
本当に自分にあった相手は、
住宅購入の目的が明確になれば自然と見つかるものですよ!