注文住宅でもない、分譲住宅でもない

もう一つの新しい選択

ウナギの寝床でも魅力的な住まいを──
田方分譲住宅のデザインストーリー

ど~も、「おりいえ」の田中です。

早速ですが、田方分譲住宅の敷地はずばりウナギの寝床と呼ばれるような敷地です。 奥に行くほど細くなり、高低差もある、いわゆる「癖のある土地」です。

でも、そんな土地こそ、面白い空間を生むポテンシャルに溢れているんです。

このブログでは、田方分譲住宅の設計過程を通して、ユニークな敷地を最大限に活かす家づくりについてご紹介します。お付き合いください!

細く奥行きのある敷地を活かす工夫

奥まるにつれて細くなる敷地形状では、土地の制約がデザインの挑戦になります。

プライベートガーデンを確保しようとしても、スペースが十分に取れない場合もあります。それに加え、道路側の間口も十分な広さがなく、さらには高低差も存在。こうした条件下での配置計画では、「暮らしの導線をどう詰め込むか」がカギとなります。

例えば、車の駐車場を確保する際、高低差の処理がポイント。地盤面の設定を誤ると、駐車スペースが狭くなったり、階段が急勾配になったりする恐れがあります。そのため、設計前には綿密な測量と景観の確認が欠かせません。建築家と打ち合わせを重ね、どの部分をどの高さに設定するかを徹底的に検討しました。

圧迫感を抑えた環境重視のデザイン

細長い敷地で建物を配置するとき、周囲に圧迫感を与えないことも重要だと考えています。

田方分譲住宅では、敷地形状に馴染むように、建物の配置と高さを工夫しました。建物が飛び出して見えるような設計では、住環境全体に悪影響を与えてしまいます。

そこで、家の形状を細かな空間デザインで調整。奥行きを感じさせる工夫を取り入れつつ、敷地の特性を活かしたインテリア配置を組み合わせました。その結果、限られたスペースでものびやかな暮らしを実現する住まいが完成しました。

単純な敷地よりも「癖」がある方が面白い

一般的なハウスメーカーでは、単純でわかりやすい敷地に建てる家が多い印象があります。

それは、家づくりに詳しくないお客様やに対して営業担当者でも話を進めやすいからでしょう。しかし、そんな平凡な敷地では、ユニークな住空間を生み出すのは難しいともいえます。

田方分譲住宅のように、少し「癖」がある敷地こそ、建築家の技術力の見せ所ともいえます。その土地ならではの特徴を読み解くことで、オリジナルの家が完成します。変わった形状の土地にこそ、新しい発想やアイデアが活かされたりするのです。

最後に

田方分譲住宅は、ウナギの寝床のような細長い敷地というハンデを逆手に取り、暮らしを最大限に楽しむ家を実現しました。

高低差や敷地形状をデザインに取り入れることで、ただ「建てるだけ」ではない、環境と調和した空間が完成しました。

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