「リノベーション」選ぶ楽しみを否定はしないが...
広島市で中古住宅リノベーションを提供している「おりいえ」です。
ハウスメーカー時代、お客様との打ち合わせが終了するさいよく聞いたのが「この楽しみがなくなるのか~。残念!」という言葉。
その当時と現時点では似て非なる仕事なので比較はできませんが、注文住宅でもリノベーションでも選ぶ楽しみは確かにあると思います。(分譲住宅でも色セレクトができる事がメリットだという声も聞きます。)
選ぶ楽しみは否定しません。しかし本音は、経験したことのない家づくりを一つ一つ想像しながら選ぶより、空間として完成した家を確認して購入すべきだと思っています。
選ぶ楽しみのはては
カタログや素材の一つ一つは、最新の目新しいデザインやはやりの色です。目立つし新鮮だしサポートする側もすすめやすい商品でいっぱいです。
でも、新鮮だからこそ、そんな商品に限って数年後は古さを感じます。
中古住宅リノベーションを選択しようとしている人ならご理解いただけると思いますが、築浅でも機器やカラーは築年数以上に古さを感じているのではないでしょうか。
選ぶ楽しみの前に
この家素敵だな~と思える空間というのは、このクロスの色好き!とか、このキッチン好き!とか、こんなことはまずありません。
設備機器やカラーが単体として素敵な空間が完成することはありません。逆に、見新しいデザインやカラーにあわせて空間を創りこんだ結果、しっくりこない空間になってしまった例を分譲住宅なんかで見たことありませんか?(建築に精通してない売主が施主と同じ感覚で完成した分譲住宅でよく見かけます。)
選ぶ楽しみより大切な事
大切なのは空間としてのストーリです。
私たちは、機器やカラーを単体として選ぶ楽しみははっきり言ってないと思っています。どんなストーリをもってリノベーションを進めるかを徹底的に考え抜けば、必然的に、選ばれる機器やカラーというのは絞られてきます。
ストリートして完成した空間であれば単体として選ぶ楽しみはない代わりに、照明やカーテン、家具や食器、観葉植物にいたるまで、暮らしながら楽しみ続けることができます。
一時の楽しみより住みながら楽しむ暮らしをサポートしたい。
選ぶ楽しみは一時のことです。しかも、その楽しみはSNSやカタログからの寄せ集めにすぎず盲目的です。注文住宅では担当者で家造りは決まるというのはこのことです。上手にプロデュースできなければ整った空間は生まれません。
そんなわけで、私たちは積極的にリノベーションのみをビジネスにしていません。
私たちは、潔く「あなたが欲しかった家ってこんなのでしょ!」をつめこんだ中古住宅リノベーションをプレゼンテーションとして市場に提供しています。
「おりいえ」のリノベーションは、選ぶ楽しみがない代わり、言葉にできない暮らしを徹底的に探し出すお手伝いをします。どうぞよろしくお願い致します。