家を“コスパ”で選ぶ風潮への違和感

広島市で中古住宅リノベーションを手掛ける「おりいえ」です。
僕のようなオヤジでも最近は「コスパ!コスパ!」とよく耳にします。洋服や家電、家具まで、数回使ったら売ってしまう。効率的で賢い選択のように見えますが、家も同じように考えていいのでしょうか?
僕は「コスパ」や「資産性」で家を選ぶ風潮に、どうしても違和感を感じてしまいます。こんな思考ですから、このブログではその理由を考えてみたいと思います。お付き合いいただけると嬉しいです。
僕のようなオヤジでも最近は「コスパ!コスパ!」とよく耳にします。洋服や家電、家具まで、数回使ったら売ってしまう。効率的で賢い選択のように見えますが、家も同じように考えていいのでしょうか?
僕は「コスパ」や「資産性」で家を選ぶ風潮に、どうしても違和感を感じてしまいます。こんな思考ですから、このブログではその理由を考えてみたいと思います。お付き合いいただけると嬉しいです。
家の「コスパ重視」は本当に合理的か?

例えば、投資の基本は、長期的にリスクを分散しながらじっくりと積み立てていくことにあります。それに対して、家を「短期的な資産性」で考えることはいかがなものでしょうか?
住宅は10年以上住む前提で購入されるものです。(不動産投資家とは別の思考が必要です。)たとえ「資産性が高いと言われる家」を購入しても、10年後の市場がどうなっているか誰にもわかりません。 そもそも、普通の家を普通の価格で購入し、それがコスパよく取引されるというのは、不動産市場が上げ潮だった時代にしか成り立たない話です。
具体的には、1990年代のバブル期が終わり、その後の不動産価格は長い低迷期に入りました。しかし、2008年のリーマンショック以降、日本全体で金融政策や都市再開発が進む中で、マンションや住宅地価格は徐々に回復し、2010年代半ばからは大都市を中心に大きく上昇しました。 特にコスパを重視する世代は、2008年頃のリーマンショック後にはまだ学生であることが多く、不動産価格が右肩上がりに推移する時代しか知らない人も少なくありません。
ここ広島も例外ではなく、ここ数年でマンション価格を始めとする不動産価格が大幅に上昇しています。 このような状況の中で、今の「コスパ重視」の考え方は、上昇傾向の市場を前提にしているため、不動産市場が停滞したり下落した場合には成り立たなくなるリスクがあるとも考えられなくありません。
住宅は10年以上住む前提で購入されるものです。(不動産投資家とは別の思考が必要です。)たとえ「資産性が高いと言われる家」を購入しても、10年後の市場がどうなっているか誰にもわかりません。 そもそも、普通の家を普通の価格で購入し、それがコスパよく取引されるというのは、不動産市場が上げ潮だった時代にしか成り立たない話です。
具体的には、1990年代のバブル期が終わり、その後の不動産価格は長い低迷期に入りました。しかし、2008年のリーマンショック以降、日本全体で金融政策や都市再開発が進む中で、マンションや住宅地価格は徐々に回復し、2010年代半ばからは大都市を中心に大きく上昇しました。 特にコスパを重視する世代は、2008年頃のリーマンショック後にはまだ学生であることが多く、不動産価格が右肩上がりに推移する時代しか知らない人も少なくありません。
ここ広島も例外ではなく、ここ数年でマンション価格を始めとする不動産価格が大幅に上昇しています。 このような状況の中で、今の「コスパ重視」の考え方は、上昇傾向の市場を前提にしているため、不動産市場が停滞したり下落した場合には成り立たなくなるリスクがあるとも考えられなくありません。
家は投資商品ではなく“暮らしの場”

本来、家は「商品化された投資物件」ではなく、自分や家族が毎日を過ごす“暮らしの場”です。それを「コスパ」で語ることには、大きな違和感を覚えるというのが僕の思考です。
少しだけ僕の視点からみる嫌味ですが、新築至上主義が根強い日本では、家が単なる消耗品のように扱われることが多く、結果として空き家問題や地域の個性の喪失といった課題も生じています。これが本当に豊かな暮らしと言えるのでしょうか?
少しだけ僕の視点からみる嫌味ですが、新築至上主義が根強い日本では、家が単なる消耗品のように扱われることが多く、結果として空き家問題や地域の個性の喪失といった課題も生じています。これが本当に豊かな暮らしと言えるのでしょうか?
家を「暮らしの価値」で選ぶ視点

家を選ぶ際に重視すべきなのは、長期的な資産性やコスパではなく、「そこでどんな暮らしをしたいのか」という価値観ではないでしょうか。
例えば、家族で庭を楽しむ時間、趣味を満喫できる空間、朝の光が差し込むリビング。こんな具体的な生活の豊かさをイメージすることが、家選びの本質だと思うのです。
最後に
家は、一緒に暮らす人々の時間と記憶を育む場です。短期的な資産性やコスパだけで判断せず、自分たちにとって本当に大切な価値を基準に選んでみてください。
それが、本当に豊かな暮らしを実現する第一歩になるはずです!住宅購入のご質問やご不安はお気軽にお問合せ下さい!
例えば、家族で庭を楽しむ時間、趣味を満喫できる空間、朝の光が差し込むリビング。こんな具体的な生活の豊かさをイメージすることが、家選びの本質だと思うのです。
最後に
家は、一緒に暮らす人々の時間と記憶を育む場です。短期的な資産性やコスパだけで判断せず、自分たちにとって本当に大切な価値を基準に選んでみてください。
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