注文住宅でもない、分譲住宅でもない

もう一つの新しい選択

「DIYなら安く済む」という幻想

広島市で中古住宅リノベーションを手掛ける「おりいえ」です。

DIYで家をリノベーションしたい。 その気持ち、すごくわかります。


SNSには素敵なDIY空間がたくさん流れてきて、「自分もやってみたい!」と思うのは自然なこと。


僕もこの仕事をするとき、自分の現場だから大工仕事も左官仕事も電気も全部やってみたいと思っていました。(職人さんたちから却下されました。邪魔って。💦)


皆さんんも、ちょっとだけ、冷静になって考えてみてほしいんです。

「DIYなら安く済む」という幻想

中古住宅を買って、自分でリノベすればコストを抑えられます。

それ自体は間違っていません。 実際、床材やクロスなど“見える部分”は頑張ればDIYでも施工できます。

ただし、本当に暮らせる家をつくるためには、それだけじゃ足りないんです。

実は、資格が必要な工事や危険な仕事がたくさんある

たとえ自分の家でも、コンセントの増設や配線のやり直しなどは「電気工事士」の資格が必要です。

誤った配線は感電や火災のリスクがあるため、法律でも厳しく制限されています。 できるのは、照明器具の取り付けや、コンセントのカバー交換など、ごく限られた“軽微な作業”だけ。

給排水等の配管工事も、水道管の引き直しや排水設備の設置には、専門の資格(給水装置工事主任技術者など)が必要です。 間違った施工をすると水漏れや詰まりの原因になり、最悪の場合、周囲の住宅にまで影響を及ぼすこともあります。


なによりも、表面に見えない工事を置いてけぼりにしないかが心配です。

SNSの成功例は「例外」かもしれない

「全部自分でやりました!」という投稿は魅力的です。

でも、実はその多くが元職人さんだったり、建築の知識がある人だったりしたりして。。。

一般の人がいきなりフルDIYで住まいを仕上げるのは、正直かなりハードルが高いのが現実です。

無理せず、自分らしい家をつくる選択肢もある

決してDIYを否定しているわけではありません。

DIYの楽しさは、もちろん大事。

でも「ちゃんと暮らせる状態に整える」ところは、プロに任せたっていいと思うんです。

むしろその方が、安心して長く暮らせるし、思い描いた暮らしにも近づけます。きっと。

最後に

「え、ちょっと待って…DIYの夢、甘く見てたかも。」

もし、そうなると、きっと資金計画も暮らし方も随分変わったものになるはずです。そうならないように、始める前に少しだけ立ち止まって考えてみてください。

自分の手を加えながらも、プロの力を上手に借りてつくる「自分らしい住まい」、 それが、無理なく幸せに暮らせる家づくりのひとつの形です。

そんなアドバイスやサポートもしています。ご相談はお気軽に!

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