広島市で中古住宅リノベーションを手掛ける「おりいえ」です。

今日、ひろしま美術館で開催中の特別展「ジパング　平成を駆け抜けた現代アーティストたち」に行ってきました。会場には、いろんな雑誌で見かけていた奈良美智さんの『Through the Break in the Rain』が展示されていて、目の前で見る機会に恵まれました。それまで、正直「可愛い」とは思っていたものの、よく理解できていませんでした。

でも、本物を目の前にすると僕でも違いがわかるというか、とにかく感動しました。虹色の雨を通して、少女の力強い生きる力や未来への希望を感じました。（あくまで僕が感じたことですが。）

ここでふと考えました。雑誌やネットを通じて得る情報って、所詮「上っ面」なんですよね。

もちろん、そういう情報から刺激や学びを得ることはあります。でも、本物を本物として感じるためには、やっぱり実際に触れて、見て、体験することが必要です。それをしなければ、ただの頭でっかちで終わってしまいます。

本物を知らないまま進むのも「幸せ」かもしれませんが、大切なものに出会うチャンスを逃しているのは間違いありません。

このことで、最も危険なのは、上っ面だけで得た知識や情報を「本物」と勘違いしてしまうことです。

家を購入して失敗だったら売ればいい！と言えるのは、一部の超好立地のマンションくらいでしょう。一般的な家は、気づいた時にはその気づきを飲み込んで住み続けるしかありません。

だからこそ、自分の目で本物を見比べる必要がある。目を養うということがとても大切だと感じました。

数十年と住み続ける家を選ぶというのは、上っ面だけでは済まされない決断です。

だれもが、物件情報を見て、さまざまな条件の中から自分にベストな物件を選んでいるはずです。

ただし、その「ベスト」が、どれだけの情報に触れ、家を見比べたかによって、変わってくるものだと思います。

だからこそ、家を選ぶときはいろんな家を見比べてください。どんな暮らしを求めているのか、どんな空間が自分に合っているのかを、自分の中で整理しながら進んでいくことが大切だと思います。

家はつまるところ、価格、立地、そして空間的な価値とのバランスで選ぶものです。その中で、空間的な価値を感じ取るためには、多くの家を見ることが必要です。ただ立地だけで比べるのではなく、空間そのものが生み出す「価値」に目を向けましょう。

注文住宅でも、分譲住宅でも、リノベ済み中古住宅でも、価格帯やつくりで空間は大きく異なります。その違いを実際に見て感じてください。

観て、触れて、感じること。たくさんの物件を見て、自分の中で考えを整理し、練り上げていった先に、自分にとって本当に望むマイホームのカタチが見えてくるのではないでしょうか。

最後に、所詮、上っ面の情報で何かを決めるのは危険です。

本物を見て、触れて、感じる。家選びにも、そこに向き合うことの大切さを改めて感じた日でした。

最後までお読みいただきありがとうございます。