注文住宅でもない、分譲住宅でもない

もう一つの新しい選択

中古リノベ最高!──そう言うとマウントされるけれど

広島市で中古住宅リノベーションを手掛ける「おりいえ」です。

Threadsで「中古リノベ最高!」 そうつぶやくと、必ずといっていいほど新築派の人からマウントを取られます。

「中古なんて資産価値がないよ」 「どうせ性能が悪いんでしょ?」 「壊す前提の家にお金をかけるなんて…」 そんな声が返ってくるのは分かっています。 それでも僕は、あえて言います。 やっぱり、中古リノベ最高!

新築の現実

新築を買うということは、建設費を支払って家を手に入れるということです。

日本の不動産流通では、その家の価値は、住んだ瞬間から2割、それから徐々に減り続け、築20〜25年を過ぎると建物の査定はほぼゼロに近づくともいわれています。 そして30年後には「土地代のみ」。

つまり建物は“価値ゼロ”として扱われたりします。 もっといえば、価値がゼロになるだけで終わりではありません。 最後には解体費用まで差し引かれる始末です。木造なら200万円、鉄骨やRCなら300万以上かかるケースもあります。 馬鹿げた話ですが、「建てた瞬間から価値が減っていく」だけでなく、「最後はマイナスになる」のが日本の新築住宅です。

資産価値は土地頼み

では「新築を買うことは資産になる」という言葉は、どこから来ているのでしょうか?

答えはシンプルです。建物ではなく土地価格の上昇を前提にした考え方だからです。

もし購入したエリアの地価が建物価値の目減り以上に上昇すれば確かに資産になります。 でも、その可能性があるのは一部の都心や成長エリアだけ。 人口減少が続く日本全体で見れば、むしろ多くの地域では地価は横ばいか下落しています。 つまり、「新築=資産」というイメージは、多くの人にとっては夢物語に近いのです。(今のところマンションは別、また、恐れず言えば、好立地に超狭小住宅が建ち並んでいますが、新築プレミアムが無くなってしまえば、あのような家が受け継がれるとは思えません。)

中古住宅リノベという選択

だからこそ、僕たちはは中古住宅をリノベーションをおしています。

中古市場では「建物価値ゼロ」と査定されてしまう家の中に、驚くほど魅力的な住まいが眠っていることがあります。 広い土地、成熟した庭、深い軒や無垢材の床── 注文住宅でしか味わえないようなディテールが、評価されないまま安く手に入る。 しかも、それを建てたのは往々にして、センスがよく、経済的にゆとりのある人たち。

本来なら手の届かないレベルの設計や素材が、築年数が経つだけで「無価値」とされてしまう。 これって、見方を変えれば“最高にお得”でしょ。 そこにリノベーションで手を加えれば、断熱や耐震といった性能面もアップデートできる。 暮らしやすさとデザイン性を自分の好みに合わせながら、新築では得られない豊かさを手に入れることができるのです。

暮らしを資産にするという考え方

もちろん、中古住宅リノベにもコストはかかります。 耐震補強や断熱改修をすれば、数百万円単位の工事費用が必要です。

でも、その費用は「資産を残すため」ではなく「自分たちの暮らしを豊かにするため」に使うお金。 そもそもが、資産価値を数字で追いかけるよりも、 毎日の生活が心地よいかどうかの方がよほど大切ではないでしょうか。

庭の木陰で過ごす時間、 光の入り方を考え抜いたリビング、 経年美化していく無垢材の床。 そうした“暮らしの価値”こそが、長く生きる住まいの本当の資産だと、僕たちは考えています。

最後に

新築市場主義を続ける限り住宅が資産になることはありません。そのためにも、健全な中古住宅の流通が必要です。

そうなれば言葉遊びのように単に新築というだけで、暮らしの本質はどこかに置き去られた家は建ちません。選ばれなからです。健全な中古流通が機能すれば、ストックされる家の質は高まります。また、健全な状態を維持するために投資もします。本当の意味での資産となると同時に豊かな暮らしが営まれます。これは夢物語でも何でもく、欧米では当たり前の不動産流通です。

資産という言葉に縛られて、本当に大切な“暮らしの豊かさ”を見失うのはもったいない。 むしろ「査定ゼロ」とされた家の中にこそ、宝物のような価値が眠っている、こんな市場だからこそ、そこに価値を見出せた人には豊かな暮らしが待っている! だから僕は、今日もあえて言います。 ──中古リノベ最高!

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