中古住宅は図面と実際は違います。
広島市で中古戸建住宅×リノベーションを提供している「おりいえ」です。
中古住宅購入時に図面がないことで不安を覚える人は多いと思います。では、図面があれば安心かというとそうでもありません。残念ですが、図面と実際の間取りが違うことはもちろん、仕様書や構造材が異なることも珍しいことではありません。
新しいモデルハウスとして購入した井口台の建物も同じくです。このブログでは、井口台の進捗レポートをかね、なにがどう図面と違ったのかをお伝えします。このブログを通じて、中古住宅購入する際は何が大事なのかを知るヒントにしてください。中古住宅購入の一助になれば幸甚です。
中古住宅は図面があっても参考程度
中古住宅の販売資料をチェックすると、「※間取りと違うことがあります。現況優先です。」などと記載されています。
図面があっても現状と合致しているとは限らないからです。つまり、中古住宅購入時は図面があっても参考程度と考えるべきなのです。
お伝えしたいのは、「図面がないこと」「図面があっても実際と違う」ということではありません。(新築時にもらった図面が違うということも多いし、建売の場合はちゃんとした図面をもらってない方もいます。)変な話ですが、こんなもんだと知って物件選びをしたほうが安心ということです。
井口台の家:図面との違い
実際、井口台は図面と実際の違いは下図面の箇所のみです。
この部分だけですが、上図の赤丸で囲んである壁には筋交いが入るはずでした。
ここで見落としてはいけないのは、この壁は構造壁なわけです。
それなのに現状は下の画像のように大きな窓になっています。
むやみやたらと大きな窓にした???
マジで!?
ということで筋交いのチェックをしました。
耐震調査
あるべきところに筋交いがない!?いかに新耐震基準以降の建物だとしても怖いですよね!でも、前述したとおり別に珍しい例でもありません。現在リノベ進行中の物件も同じくでした。
大切なのは現況を正しく知ることです。
見様見真似で動画を作成してみました。
耐震調査の様子です。
現況チェックするほど正確なモノはない
耐震調査した結果、筋交いが入っているべき箇所に入ってないのが3カ所ありました。
逆に、図面では入っていない箇所に筋交いが入っているのが2カ所でした。
(ひと昔前までは、建築確認図面と最終図面が違うことはよくありました。この物件は、最終確定するさい、耐震補強案を見直した結果だと判断しました。)
今回のリノベで1カ所筋交いを抜きます。
リノベ案をふまえ、改めて耐震設計をし直したところが下記評点です。
こちらの物件の床材は無垢の床材ですが解体します。そして水平剛性を高めるため構造用合板を施工します。リノベを通じてもう少し評点は高めます。
最後に、中古住宅は不安と思われている皆様へお伝えしたいこと、
中古住宅を購入して安心して住み継ぐためには、「耐震調査」「ホームインスペクション」など手段はあります。問題は、物件選びが先行しすぎ安心にかかわる部分が忘れ去られていることです。
物件選びと安心を担保するための中古住宅購入ステップは同時進行すべきです。そのためには、物件選びと同様に安心して物件を選ぶパートナー探しが重要です。
広島市周辺で中古住宅をご検討の皆様、「おりいえ」は企業後15年、安心の住宅購入をサポートしてきた実績があります。中古住宅を検討していたどうすべきかのお悩みはお気軽にご相談ください。