住宅ローン利用者の70%が変動金利という調査報告についての所見
広島市で中古戸建住宅×リノベーションを提供している「おりいえ」です。
令和2年度の個人向け住宅ローン新規貸出額の金利タイプ別割合は、変動金利型が70.0%で最も高く、前年度より6.9ポイント増加。以下、固定金利期間選択型(16.6%)、フラット35等の証券化ローン(10.3%)、全期間固定金利型(3.0%)の順。
変動金利7割
変動金利型の住宅ローンは、日銀の政策金利に連動する「短期プライムレート」を参考に決定されると言われています。一方、固定金利は10年国債利回りを代表とする「長期金利」を参考に決定されると言われています。
日銀の政策金利は低く抑えられたままですが、10年国債利回りは一時期のマイナス金利からすると少しずつ上昇しています。住宅ローン金利差はこの違いによるところです。そのため、変動金利と固定金利の差は数年前より広がっているのです。
変動金利7割への上昇は固定金利と変動金利の金利差が広がったことによるものなのでしょう。
金利上昇リスクに備えはありますか?
金利が低いといっても変動金利は上昇する可能性はあります。とはいえ、急激な支払い増を防ぐためのルールが定められた商品が大多数だから安心といいます。本当でしょうか?この場合、金利の支払いが増えることにより総支払額は増えてしまいます。
特に最近は、50年返済の住宅ローンも珍しい話ではありません。金利上昇時の備えは不可欠です。言い変えると、変動金利を利用するなら金利上昇時の備えができない人は利用すべきではないといっていいでしょう。
変動金利と上手に付き合う
変動金利を利用するには、変動金利と上手に付き合うことが重要です。
そのために下記のような準備をお勧めします。
・固定金利との差額を貯金し金利上昇時に繰上げ返済をする。
・金利差を均すために固定金利と変動金利をミックスで借り入れる。
・ライフプランを作成し、金利上昇時の家計の体力を知る。
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いづれにしても、住宅ローン選びはお金の軸を決める大切な選択です。無理のない支払い計画が重要なのは言うまでもありません。ライフプラン的に言えば、どんな家に住むかは、無理のない支払い計画が成り立って初めて実現できるのです。
変動金利は上昇する!この思考で予算を決めて欲しい!
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