便利な場所がいいって本当?豊かな暮らしを考えよう!
広島市で中古住宅リノベーションを手掛ける「おりいえ」です。
「年を取ったら便利な場所がいい」という言葉をよく耳にします。(若い人からも)通院や日常の買い物、急な用事がしやすいからと、都市部や駅近の生活が理想だという声は根強いものです。
しかし、ちょっと待ってください。本当に年を取った時に求める「豊かさ」は、便利な場所に住むことでしょうか?そして、数十年先のことを考えて家を選ぶ必要が本当にあるのでしょうか?
このブログでは、「便利な場所で暮らす=豊かな暮らし」という前提を疑い、豊かな暮らしを見つける選択肢について考えていきます。
便利な場所って?考えたい「便利さ」の本質
「便利な場所」とは、一般的にどんな場所でしょうか。通院や買い物がしやすい、交通アクセスが良い、飲み会帰りにタクシー代が安く済むなど、人によって様々ですよね。しかし、これらの便利さが必要になるのはほんの一部の時間ではないかと思うのです。
多くの人にとって、通院は定年後が中心ですし、買い物も週に一度のまとめ買いではないでしょうか。交通アクセスが良いといっても、勤務先近くや最寄り駅の近くに駐車場を借りることも多いでしょう。そもそも、深夜まで飲み明かしてタクシー代を気にするほどの頻度で飲みに行くでしょうか?
基本的に多くの人は、日常の中で家で過ごす時間を大切にしているのではないでしょうか。暮らしや趣味に集中することが充実感につながるはずです。外出する際に便利な場所に住むことが、どれほど日々の満足感をもたらしているでしょうか?
『便利さ』よりも、自分のペースで過ごせる『心地よさ』こそ、充実感であり豊かな暮らしではないでしょうか。
不便さなんて解決できる時代
2024年現在、AIが普及し、自動運転も秒読みの段階です。働き方もリモートワークが普及し、オンラインでのリモートケアやデリバリーサービスが当たり前となっています。
年齢を重ねても、日々の生活をスムーズに支えるサポートが増えています。 今後は、不便を避けて引っ越すよりも、現在の住まいを、不便を解決するために快適にする方が現実的でしょう。
便利な場所を探すのではなく、慣れ親しんだ我が家をいかに快適にしていくかが、これからの暮らしの価値基準であってほしいと願っています。
豊かな環境は「便利さ」では得ることはできない。
便利さだけでは得られない「心を落ち着ける環境」は、家に愛着を感じ、心地よく暮らすことができます。資産価値よりも、人生後半も住み続けたくなる豊かさこそ、本当の価値と考えるべきだと思いませんか。
「便利」は本当に「便利」なのか?
例えば、マンションでの暮らしは、車からの荷物の出し入れが遠距離である場合も多く、戸建てでも三階建ての家なら日々の生活動線が階段を使うことになり不便です。このような暮らしを本当に「便利」と言えるでしょうか?むしろ、場所が便利であっても「家自体が不便」ではないかと感じてしまいます。
一方で、庭がある家を「面倒」と感じる人もいますが、四季の移ろいを感じながら草を抜くことは、心を豊かにしてくれるものです。家庭菜園や庭の花木を楽しむことで、心穏やかな日々を送ることができるのです。
豊かさとは人ぞれぞれ
「資産性が高い」や「年を重ねたら住み替えが必要」といった意見もありますが、それが自分の価値観や望む暮らしなのかしっかりと見つめ直すことが重要です。
僕たちが本当に求めているのは、「便利さに満たされた生活」ではなく、心地よさや日々の小さな幸せを大切にできる暮らしではないでしょうか?
最後に
僕の実家は超過疎化の進む田舎にありますが、年老いた両親は不便を嘆くことなく、日々の畑仕事に生きがいを感じています。 心地よい暮らしや自分の好きな時間を大切にできる空間こそが、歳を重ねた後に本当の価値を持つものだと感じます。
これからは「不便を解決できるツール」を活用しつつ、自然や空間の豊かさに囲まれた暮らしを選択肢に入れる時代です。 便利さを疑い、本当に望む豊かな暮らしを見つけていきましょう。それが、歳を重ねても満足できる人生への第一歩となると考えるのです。。。
最後までお読みいただきありがとうございます。ご一考いただけると嬉しいです。