狭小敷地でも諦めない:庭と借景を活用した空間を創造する
狭小敷地だからこそ拘るべきは豊かな空間のはず。単に三階建てにすればいいというのとも違います。。
このブログでは、狭い敷地でも空間の広がりを感じながら暮らすことのできる事例をもとに、基本的な考え方について説明します。
事例紹介:狭い敷地に「ほっとする場所をつくる」
この事例では、利用されていなかった西面の細長い空間を生かし、家族がリラックスできる場所へリノベーションしました。
隣家との自然な距離感を保ちつつ、借景にあった美しい紫陽花の景色を取り入れたことや庭にモミジを植える事で室内から見える景色を改善しました。そして、利用されず忘れられた空間を見直し小上がりをつくることで家族が集まる心地よい憩いの場に変えました。
外を切り取るピクチャーウィンドウの役割
気持ちよい場所をより気持ちよくするためには外を切り取る窓の役割が重要です。
そのために、ピクチャーウィンドウを採用しました。外の景色をフレーム化することで、室内からの眺めが外への広がりをもたらし、かつ、景色を絵画のように切り取りました。お客様曰く「やばい!」空間だそうです。(笑)
借景と庭
借景の活用で、望ましくない視界を隠しつつ、美しい景色を強調できます。
そのためには適切な植栽配置による視覚的な快適さとプライバシー保護が重要です。そうすれば、四季を室内に取り入れることができ、心理的な満足感を得ることもできます。
好きな樹を植えましょう。そして、狭小地の空間に広がりをもたらしましょう。樹々は、光の取り入れ方や色の変化があり、季節ごとの美しい景観を提供してくれます。
こちらの事例のモミジを植えました。(僕はモミジが好き)室内に日々変化する絵画のような空間を演出してくれました。
狭小地だからこそ快適空間を創造する
美しさと豊かさは、快適さと密接に関係します。
家を選ぶときは、居心地の良い空間があるのか?つくれるのか?ということを真剣に見極め選択する必要があるのです。
持続可能なデザインと価値
最後に、持続可能なデザインは、いまそこにある経済的な視点を超え、長期的な住み心地への価値にも重点を置くべきです。
特に、狭小敷地の利用においては、限られたスペースの最適化が重要です。最適化とは、素材の選択や、省エネ性、柔軟な空間デザイン、後々のメンテナンス性まで求められます。
もちろん、中古住宅の場合は劣化や耐震性へのチェックも忘れないようにしてください。