注文住宅でもない、分譲住宅でもない

もう一つの新しい選択

傾いた家を買わないために!

なぜ家が傾くのか!

地盤に問題がある場合

家が建つ土地は、軟弱な地盤、盛土した地盤、切土盛土が混在した地盤、傾斜した地盤など様々です。また、地層も砂地や粘土質や泥など様々な土質です。
 
2000年(平成12年)建築基準法の改正により、地盤調査によって地盤の長期許容応力度を求め、結果に基づき基礎形状を選定するよう求められるようになりました。言いかえると、それまでの家は地盤に基づいた基礎形状ではない可能性があるということです。
 
中古住宅を購入する場合、家の構造や基礎構造、地盤沈下による家の傾きが考えられます。地震が原因による液状化により圧密沈下により家が傾いていることも考えられます。(2000年以降の地盤に応じた基礎なら大丈夫かといえばそんなことはありません。地盤によっては想定通りの沈下が生じるとは限らないからです。)

家に問題がある場合

地盤はしっかりしていても家の施工や設計上の問題で傾いていることもあります。
 
増築のさい基礎にブロック基礎を利用しているケースなども多くみられます。また、平屋だった建物のうえに2階を増築しているケースなど基礎に無理が生じ基礎にクラックや割れ、不同沈下が発生しています。
 
2階の部屋の傾きは多く、1階に壁が少なく2階の部屋が一階の梁に乗っている場合など、梁のたわみにより家が傾いています。この場合、家の傾きだけでなく万が一の地震に対しての強度にも不安が残ります。
 
また、雨漏れやシロアリひがいによる構造材の劣化や腐食により傾きが生じることがあります。

家の傾きによる健康被害

傾いた家を買わないためのチェックポイント

家が傾いていることを売主から聞ければよいのですが、売主は得てして、ドアの開閉に支障があるという程度の認識しかありません。その原因も家が古いから程度の認識であり、家が傾いていることを知らないということも多いのです。
 
傾いいている家を買わないために、必ずご自身でチェックしてください。

家の外部のチェックポイント

家に傾きがあれば家の外部にも何らかの症状が出ています。基礎や外壁にひび割れがないかなど外周をチェックすることが重要です。もしも、基礎や外壁にひび割れが0.5㎜以上ある場合は、建物の構造的な欠陥や家の不同沈下の可能性を疑います。
 
軟弱地盤の場合、土地を囲う擁壁が傾いていたりひび割れがあったりします。周辺の電柱が傾いていたりするのも特徴です。対策として事前に周辺地盤をネットで調査しておきましょう。
 

家の内部のチェックポイント

家の傾斜を調べるために内覧時はビー玉を持参したほうがよい!と聞きます。実際、ビー玉ではちょっとした施工誤差で転がるため家の傾きを調べる方法としては適していません。また、無料の角度傾斜計アプリで測れるという記事も見かけますが、これも、局所しか図ることができません。どちらも材の劣化や施工誤差による傾斜をひらってしまいます。
 
やはり水平器で測定する方が無難です。(30cm以上のものがお勧めです。)
 
また、建具の開閉が困難である場合や、建具の上部と下部の隙間差がある場合なども建物の傾きの可能性があります。5円玉に糸を通し高いところからぶら下げ上と下の距離の違いが家の傾きです。
 
ここにご紹介したチェック方法は、簡易的なチェック方法でしかありません。家の傾きを感じたら専門業者に依頼しましょう。

少しでも違和感があればホームインスペクション(住宅診断)を利用ください!

不同沈下や構造的欠陥による家の傾きを修正するには、大きな手間とお金がかかります。場合によっては、新築を建てたほうが良かった!ということもあります。
 
傾いた家を購入しないためには、購入前にプロによる住宅診断を依頼し調査してもらうことがベストです。
 
プロの診断により、正確な傾きと原因を知れば、修正する方法やおよその費用について見通しもつくことでしょう。その結果、価格交渉の材料になるかもしれません。購入を断念するほうが無難と判断できるかもしれません。
 
結果的に傾いた家を購入して思いがけない費用に悩む必要も健康被害に見舞われる必要もありません。調査費用は5万円~10万円前後が相場です。
 
広島市周辺でホームインスペクションを検討する場合は、「おりいえ」をご指名ください。弊社のホームインスペクションはこちらです。よろしくお願い致します!!
 
 

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