シュリンクフレーションする住宅に反対

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 原材料の調達コストは上昇しているのに価格はあげれない!そこで、価格を上げないことを前提に容量を減らすという行為は、お菓子や野菜などの生活用品では普通のようです。実質値上げです。


ここ広島の住宅価格は実質というより上昇し続けています。


住宅価格が上昇しても、金利が下がり続けていたこと、住宅ローン減税が継続していること、これらの恩恵が住宅価格の上昇分を実質軽減しました。しかし、ここにきて金利も下げ止まり、住宅ローン減税も折込積み。コロナ禍による家計負担や将来不安による経済的支出も増えました。


そんな声に応える必要があるのか?住宅もシュリンクフレーションしています。

狭小住宅にも色々

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ここ広島でも、敷地も建物もどんどん狭まっています。敷地面積30坪未満は当たり前、20坪未満の建売も珍しくありません。住宅もシュリンクフレーションです。 しかし住宅の場合、ポテトチップスのような安定した美味しさを求めるため、量が減るのを受け入れるというお話とは違うような気がします。


30坪未満の敷地でも間口の広い敷地や角地、周辺が抜けている敷地などもあれば、プランニングにより空間の狭さを感じさせないよう練り上げられたプランや素材の住宅もあります。そんな住宅であれば納得できます。だけど、そんな建売住宅どれだけあります?



未来の資産性を考える前に今の豊かさ

高齢になって歩けなくなることを考えると便利な場所に住みたい。住み替えることを考えると立地がよく資産性が高い場所がいい。こんな話をよく聞きます。


以下僕の反論です。


便利な場所に住んでいる家が一番不便じゃないですか?階段の昇り降りつらいですよ。生活同線が3階を行き来する家も多いですよね。


住み替えることを考えなきゃならないほど、購入しようとしている家に魅力を感じないのでしょうか。。。大好きな家に家族と暮らせば思い出も重なり住み替えたいと思うでしょうか。。。


未来への投資は今を豊かに生きるからこそ積み重なります。その起点となるのが家とするなら購入しようとしている家に求められるのは資産性なのでしょうか?



最も長い時間過ごす場所が家

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将来の資産性を考え少しでも立地の良い場所を求める。少々の息苦しさは投資には必要。こんな思考が必要なほど日本は成長し続けていません。特に、地方都市は街中に住宅を所有していても、30坪程度の敷地が有効利用されるのは住居用くらいのものです。しかも人口は減少し生活様式も刻々と変化しています。


コロナ禍による生活様式の変化もしかり、さらに今後の技術革新はすさまじいものがあると聞きます。自動運転にドローン宅配なんて当たり前になるのでしょう。そんな時代を生きるうえで最も大切なのがストレスフリーな暮らし。


人生で最も長く過ごす場所が一番好きな場所であるべきです。


その場所はマイホームです!


シュリンクフレーションする住宅に反対する理由です!

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