広島市で中古住宅リノベーションを手掛ける「おりいえ」です。
ちょっと真面目に思ったことを綴ります。お付き合いいただけると嬉しいです。
では、スタート。
この国では、古い建物をどんどん解体して、新築を建て続けています。家はもう足りているし、空き家だらけなのに…。加えて、一つの宅地を2戸とか3戸に分割して建ててる現状です。
省エネだとかZEHだとか言いますが、それ以前に、解体して新築を建てるだけで、どれだけの二酸化炭素が放出されているのか、もっとちゃんと考えるべきなんじゃないかなって思うんです。
これから人口が減って、空き家が増えるのは目に見えています。戦後に急いで建てられた長屋もほとんど残っていないのは、生活環境が全然考慮されていなかったからです。で、今は地価や建設費が高騰している中、あえて言いますが、戦後の長屋とあんまり変わらないくらいの超狭小住宅が増えています。
「これ、買えるかな?」と思わせる分譲住宅を作るためには、超狭小住宅にせざるを得ないんでしょうか?もちろん、企業努力でコストを抑えている例もあるでしょう。しかし、多くの場合、価格を抑えるために質や空間が犠牲になっていると思います。こんな家が、将来の世代に誇れると思いますか?それ以前に、これらの家は本当に「資産」と言えるのか、僕は疑問です。